株式会社ビデオユニテは、大阪の放送局で編集を担当していたメンバーが結集し誕生した映像の総合プロダクションです。高い構成力と編集技術を強みに、ドキュメンタリーを始め多彩な番組を制作しています。2015年には東京に拠点を開設、全国ネットのテレビ番組も数多く手掛け、企画・制作・編集・加工・納品までを一貫して行う体制を確立しています。

ALBA e Medico の導入経緯
XDCAMディスクのインサート動作自体に不安定さを感じていて、3年ほど前から代替案を探ってきました。また、XDCAMディスクでの納品からファイル納品へと移行していく流れのなかで、従来のインサート編集ができなくなるという課題もありました。そんな中、2024年の展示会で出展されているALBA e Medicoと出会ったことでファイルインサートアプリケーションの選定が大きく進みました。
導入の決め手
一番は動作の安定性が高いことです。オンライン編集の最後の工程でのトラブルはダメージが大きいため、安全に破壊編集されるかを特に重視しました。価格がサブスクではなく買い切りであることも、長く使うことを想定しているので、早く導入し、早く慣れて、どんどん使いこなせば自分たちのメリットが大きくなるという考え方ができました。また、さくら映機さんのご対応がきめ細かく、こちらの疑問にも丁寧に応えてくれるところも安心して導入を進めることができた要因です。
どのように使用していますか?
主にリピート放送の多いミニ番組のテロップ直しなどで活用していて、他にも使える番組があればMedicoを使って手直しをして納品をしています。シンプルなアプリケーションなので非常に馴染みよく運用できています。

導入のメリット・効果
今までは、ほんの一部を修正しただけでも番組全体を再書き出しし、なおかつ全編再プレビューも必要となるので修正作業にかなりの時間がかかっていました。Medicoを使えば、それらの作業が不要となり、大幅に作業コストを削減できています。また、何度も同じ映像をチェックしなければならないスタッフの労力やストレスの軽減にも繋がっています。機能的には「TC同ポジセット」を使ったソースファイル配置のスピード感や、映像を2画面で並べてインサートのビフォーアフターを確認できる「比較表示」の安心感が特に助かっています。

ソースファイルのTCを読み取りTLの同ポジにセット 修正前後のシミュレーション映像を並べて表示・再生
今後の展開
放送局への納品媒体はXDCAMディスクがまだまだ主流ですが、今後ディスクレス化の流れが加速することは間違いないので、Medicoが活用できるところは大幅に増えそうです。現場での運用を通して習熟度を上げ、来るべき日に備えていきます。
インタビュー:
株式会社ビデオユニテ(UNITE TOKYO)
東京制作課長 大谷 力 様
editor 手塚 玲 様
